Wonderful DaysⅠ
大通りに出て、暫く走り続けていると徐々にスピードを落とす魁さん。
目的地に近付いたのかな?
ゆっくりになったバイクからキョロキョロと周りを見回してみれば……
───海……?
どうやら、海沿いを走っているようだけど……何も無い。
お店も無ければ、民家すら無い。
こんな所に、何があるんだろう?
不思議に思っていれば、かなり広い敷地に入って行く魁さん達。
───な、何だ、此処……
目の前に広がるのは、大きなビル。
その前に置いてある沢山のバイク……
此処は、もしかしなくても『神威』の人達が居るビルなのかな?
バイクのエンジン音が聞こえたのか、ビルの中から男が二人出て来ると
「結城さんっ!?」「総長っ!!」
慌てて駆け寄って来た。