Wonderful DaysⅠ
───何なの!?
「あの…私の顔に何かついてますか……?」
一向に誰も喋ってくれないから、私から聞いたのに……
「何で……」
目の前の蓮さんから発せられたのは、意味不明の言葉。
思わず眉間を寄せて首を傾げてしまった。
「あの…?」
「…クソ女。てめぇの目、カラコンじゃねぇよな?」
───カラコン?
「…………」
蓮さんからの確認の言葉に、寝起きでボーっとしていた頭がフル回転する。
私、今起きたばかりでカラコンなんてしてない。
じゃあ、今の私の瞳の色は……
蓮さんの言いたい事を理解した私は
「あ……」
言葉に詰まってしまった。
「おい、クソ女! てめぇ、外人だったのか!?」
不意に掛けられた言葉に、思わず反応してしまった。
「私はっ…「外人なんかじゃねぇよ」」
私の声に被せて、斜め前から聞こえた言葉に胸が詰まる。