Wonderful DaysⅠ


───魁さんと葵さんは滅茶苦茶、似合いそうだけど


蓮さんは……ないな。

魁さんと葵さんは細いから入るかもしれないけど、がっちりタイプの蓮さんじゃ、服が破けそうだ。


「…………」


一人、脳内で妄想して、思わず「ぶっ」と吹き出してしまった。


「想像してんじゃねぇよ」


頭上から掛けられた声に視線を向ければ、呆れ顔の魁さん。


「すみません…」


想像して吹き出したのがバレているから素直に謝れば


「おい、クソ女! あと3分だぞ!」


ドアの向こうから蓮さんのお怒りの声が部屋に響く。


「さ、3分……」


「早く着替えろよ?」


私に念を押すと、魁さんと葵さんは部屋を出て行った。


───3分


タイムリミットを言い渡されてしまって、慌ててベッドから飛び出した。

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