Wonderful DaysⅠ
───ドクンッ……
あれ?
今、魁さんの笑顔が、ゆう君の笑顔に重なった……?
そう思った次の瞬間には
───ドドドドドド……
心臓が有り得ないくらいの速さで動き出す。
何だこれ……
───鼓動が早過ぎて息苦しい……
私の心臓、どうしちゃったの!?
きっと、私の心臓は今まで生きてきた中で、一番仕事をしていると思う。
運動したって、こんなにならないのに。
まさか……私、何かの病気とか!?
初めての感覚に戸惑いを隠せないけど、魁さんは優しい眼差しを向けたまま、視線を逸らさない。
「お前、顔真っ赤。」
顔が熱いから、そうだろうとは思っていたけど……
改めて魁さんに指摘されると恥ずかしくて更に顔が熱くなった。