Wonderful DaysⅠ
───ダメだ……
葵さん以上に破壊力のある笑顔を向けられたら、思考が停止した。
今迄、兄さん以外の男の人と殆ど接する事が無かった私。
男の人の笑顔にも免疫皆無で、向けられた眩し過ぎる笑顔の対処の仕方もわからない。
取り敢えず
───明日、病院に行こう……
未だに暴れ続ける心臓が心配になってきた。
そんな事を考えていたから、少し離れた二人の会話なんて耳に届くはずも無く……