Wonderful DaysⅠ

婚約者





「ふぁ…眠いなぁ……」


欠伸をしながら歩いている私は、学校へ向かって歩いている。


───今日は月曜日───


あの日、魁さん達とご飯を食べて家まで送ってもらったら……

案の定、修さんに怒られた。

そりゃそうだ。

無断外泊で、朝帰りと言うには遅過ぎる午前11時……昼帰りになっていた。

怒る修さんに、魁さんも一緒に頭を下げてくれて


「結城君、本当にマリアがお世話になったね。ありがとう」


お陰で大目玉を食らわずに済んだ……その場では。

魁さんが帰った後に、こってりと絞られて手渡されたのは新しいスマホだった。

機械音痴の私には、到底使いこなせる代物ではない。

それを見越していた修さんが選んだのは


『らくらくスマホ』


私にも何とか使いこなせそうな機種だった。
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