Wonderful DaysⅠ
「マークとアル君、俺の携帯は既に登録してあるから何かあったら直ぐに電話するんだよ?」
その笑顔に威圧を感じて、首をブンブンと上下させて頷いた。
次の日には、病院に行って心配だった心臓の検査をしてもらったけど、先生には超健康体と太鼓判を押され納得しないまま帰された。
───じゃあ、この心臓の動きは何だろう……
あの時の魁さんの笑顔を思い出す度に、今でもドキドキしてくるんだけど。
「…………」
やっぱり病気かもしれない……
先生の誤診とか?
「おはよう、マリア。どうしたの? 今にも死にそうな顔しちゃって」
不安な気持ちのまま教室に辿り着けば、いつもの様に話し掛けてくる綾ちゃん。
「おはよう、綾ちゃん。死にそうな顔って……」