Wonderful DaysⅠ


「マリアちゃん、大丈夫!? 顔色が真っ青だよ!?」


余程、私の顔色が悪いのか心配そうに覗き込んでくる慧さんだけど……


───あなたの運転と車のせいですっ!!


とは態々、迎えに来てくれた人に言える筈もなく……


「ちょっと、酔っただけなので大丈夫です……」


口に手を当てながら答えて、外の新鮮な空気を吸い込んだ。

まだ振動しているように感じる体は変な感じ。

フラフラする体を何とか動かして、慧さんの後についてお店に足を踏み入れると……

クラシックが流れていて、ロビーの正面に置かれていた大きな花瓶には彩り鮮やかなお花が沢山飾られているのが目に入った。


「「「「「いらっしゃいませ」」」」」


斜め前から掛けられた声に視線を移せば、受付の前でずらりと並んだお店の女の人が出迎えてくれて、深くお辞儀をしてくれるから私もぺこりとお辞儀を返した。


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