Wonderful DaysⅠ
「特に変わったところは、無いと思うけど……」
アル君を、ジッと見つめても全くわからん。
「俺の周りを見ても気付かないか?」
そんな俺に、助け舟を出したアル君。
「アル君の周り…?」
その言葉にジッと見つめていたアル君から、その周囲に視線を走らせると……
───ん? あれ……?
アル君が何を言いたかったのかを理解して、嫌な汗が背中を流れた。
「……違う」
俺の言葉を聞いたアル君が目を細めて
「やっと、わかった?」
楽しそうに微笑んだ。