Wonderful DaysⅠ


「うひゃっ!」


突然の出来事に、奇声を上げた私。

その声にビックリした魁さんが、きょとんとした顔をして私を見た。

勿論、近くに居る人達も何事かと振り返って見ていく。


「どうした?」


「す、すみません……突然の事で、びっくりしただけなんです」


だって、魁さんの手が私の腰にっ!


「びっくり?」


「は、はい……男の人に腰を掴まれた事なんて無いので…」


恥ずかしくて尻窄みになっていく私の声は、魁さんの耳には届いていたらしく


「へぇ……」


心底、楽しそうに笑う魁さん。


───あれ? 不機嫌が直ってる?



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