Wonderful DaysⅠ



あの場に、アル兄さん居たの!?


───って言うか……


「魁さん、私の兄を知っているんですか!?」


アル兄さんが居た事にも驚いたけど、魁さんがアル兄さんを知っている事の方が驚きだ。


「あぁ、昔から知ってる。慧の親友だからな」


「昔からですか!?」


聞き返した言葉に頷く魁さん。

慧さんとアル兄さんが親友だって事は知ってるけど…


「あの~……魁さんと慧さんって、どういう関係なんですか?」


イマイチわからない二人の関係。

頭に引っ掛かった疑問をぶつけてみれば、普段はあまり表情を崩さない魁さんが苦虫を噛み潰したような顔をする。


───私、そんなに変な事聞いてないよね?


魁さんの表情の意味がわからなくて首を傾げれば


「俺の…兄貴」


ぼそりと呟いて横を向いてしまう。


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