Wonderful DaysⅠ


「俺も彼らに名前を聞くのを忘れてしまったからね。マークには俺の方から説明しておくよ」


スマホを受け取って、にこりと微笑んでくれた修さんが神様に見えるっ!

思わず修さんに手を合わせた。


スマホを弄って再びマーク兄さんに電話をした修さんは、ビクビクする私から少し離れたところで話をしていて会話の内容は聞こえないけど、その表情から何とかなりそうで胸を灘下ろす。

長男のマーク兄さんは、本当に怖い。

普段は、とても可愛がってくれるけど、怒りスイッチが入ると悪魔そのもの。

涼しい顔して、やる事はえげつない。

まだ次男のアル兄さんの方がマシ……かなぁ?

大雑把過ぎて、振り回されるけど。

そんな事を考えていれば


「電話終わったよ。マークには言っておいたから安心して?」


「あ、ありがとうございます神様!!」


「大袈裟だなぁ」と笑って、私が持っていた荷物を持ってくれる。


「さぁ、家に帰ろうか」


歩き始めた修さんの後を私も小走りで追いかけた。

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