Wonderful DaysⅠ
───コンコン
制服を眺めていたらドアがノックされた。
「はい」
「マリア?早くご飯食べないと遅刻しちゃうよ?」
ドアの向こう側から声を掛けられて、部屋の時計を見ればもう7時。
「今、行きます!」
取り敢えず部屋を出て食事の用意がしてあるリビングへ向かう。
「おはようございます、修さん」
キッチンで何やら動いている修さんに声をかける。
「おはよう、マリア」
挨拶をすると、トレーにコーヒーと紅茶のマグカップを乗せて歩いてきた。
私が椅子に座ると紅茶を置いてくれる。
既にテーブルにはトーストにサラダ、ベーコン、スクランブルエッグ、オニオンスープ、オレンジと完璧な朝食が用意されていた。
「美味しそう・・・」
スープから湯気が立ち上っていて、食欲をそそる香りが鼻を刺激する。
修さんも向かいの椅子に座ったところで
「「いただきます!」」
手を合わせて、揃って食事を始める。