Wonderful DaysⅠ


「ありがとうございます……随分、楽になった気がします……」


「それは良かった。もう熱を出してから3日目だから、そろそろ下がってくるだろ」


肩をコキコキと回しながら笑顔を見せる先生の言葉に動きが止まる。


───ん? 今、先生なんて言った?


「熱を出してから、3日……?」


「あぁ、君が此処に運ばれてから3日経つが?」


空耳かと思って聞き直せば、真顔で答える先生に


───嘘でしょ!?


「私、3日も入院してたんですか!?」


慌てて聞き返せば


「入院って……此処、病院じゃねぇし」


有り得ない答えが返ってきた。


「病院じゃない……?」


「そう。此処は病院じゃなくて、魁の家」


< 473 / 757 >

この作品をシェア

pagetop