Wonderful DaysⅠ


その後は当たり前だけど迷う事無く、無事に修さんの家まで辿り着いた私達。


「ありがとうございましたっ!!」


荷物を受け取って、改めて本日の救世主様に深々とお辞儀をした。


「あぁ」


短く返事をした魁さんは踵を返して歩き出そうとした足を止め、肩越しに振り向くと


「──お前、一人で歩くの止めたほうが良いぞ」


迷子確定だからな。と付け足すと歩いて夜の闇へと消えて行った。

確かに、魁さんに会うのは迷子になった時だったけど・・・


「あぁ────っっ!!また、連絡先聞くの忘れたっ!!」


迷子で思い出した。マーク兄さんが自分もお礼を言いたいと言っていたのに・・・


───あ、会わなかった事にしよう・・・


そうしよう!と思い直して重い荷物を持ち、真っ暗な家へ帰宅した。

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