Wonderful DaysⅠ
WANTED

謎の女



翌日、私は早々と学校に来ていた。


「おはよう、マリア」


隣から声を掛けられて突っ伏していた顔を上げると


「おはよう、綾ちゃん」


今日も朝から眩しい笑顔を見せる綾ちゃんが椅子に座ったところだった。


「今日は早いじゃない」


「トイレ掃除は一週間で十分なので」


悪戯っぽい笑顔を見せる綾ちゃんに言い返せば


「そりゃそうね」


と返ってきた。

たわいも無い話をしていると担任が入ってきてHRが始まる。

教室の窓から外へ視線を移せば、どんより曇り空。

家に帰るまで降らなきゃいいな・・・なんて考えながら授業を受けていた。


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