Wonderful DaysⅠ
「居候が一人増えたら修が大変だろ?それに、家の外がSPだらけで物々しい事になってしまうよ?」
「居候が一人増えたところで変わらないよ。それにアル君が居ればマリアも喜ぶ。SPの人にも極力、目立たない様にしてもらえれば問題無い」
ウィンクをして問題無いと言われてしまったら断れないじゃないか。
「本当に迷惑じゃないの?」
もう一度確認すれば、にこりと微笑んで頷いてくれたから
「じゃあ、お言葉に甘えてお願いしようかな・・・」
好意に甘えてしまった。
「じゃ、部屋に案内するから。荷物は?」
そう言って立ち上がった修。
「車に乗せたままだから持ってくるよ」
俺も立ち上がって玄関に向かう。
玄関のドアを開ければ両脇にSPが2人。他にも6名のSPが家の周りを囲んでいた。
───かなり目立って物々しいけど、これで本当に大丈夫か?
修の言葉に甘えてしまったけれど、何だか心配になってきた。
「これはSPの服装から考え直さなくてはならないな」
黒服の屈強な男達に視線を向けながら車へと歩を進めた。