Wonderful DaysⅠ
「おはよう、マリア」
「・・・おはよう?」
呆然とする私の頬にちゅっとキスをすると、にっこりと微笑んで爆弾発言をかました。
「俺も今日から此処にお世話になる事になったから」
「は?」
アル兄さんが此処に住む?
「そういう事だから、よろしくね」
語尾にハートマークを付けてウィンクをする兄に卒倒しそうになった───
───あれ?そう言えば私・・・
「何でベッドで寝てるの・・・?」
昨日は、海沿いの建物の下で記憶が途切れている・・・
「俺が迎えに行ったからだよ」
昨日の記憶を辿っていたらアル兄さんがにこりと微笑んだ。
こめかみには血管が浮いていて、ちょっと怖いんだけど・・・