Wonderful DaysⅠ
───ひっ!怖っ!!
普段、おちゃらけて大雑把なアル兄さん。
だけど、瞬間変わる眼光の鋭さはマーク兄さんとそっくりで。
マーク兄さんにアル兄さん、魁さんと。
何だか、私の周りには眼光鋭い方ばかりな気がする。
「どういう事なのか説明してもらおうか」
鋭い視線を向けられるけど直視出来なくて俯いた。
「せ、説明?」
説明って、今言った通りなんだけど・・・
「事と次第によっては、日本での生活を心配している兄さんに報告しなくてはいけないからね?」
───マーク兄さんに報告?
今、白皇に追われているなんて事を知られたら間違いなく強制的に帰国させられるだろう・・・
やっと、綾ちゃんという友達も出来たのに。
何とか(怪しいけど)平穏に暮らせている学校生活を続けたいから、それだけは阻止したい。