朝と夜の狼に。
ガチャ……
ガチャ……
「「腹減ったー」」
「んぐっ!?」
↑オムライスを口に詰め込みすぎた。
なぜか今ここ、あたしの部屋では絶対聞こえないはずの声が鮮明に聞こえる。
恐る恐る声の聞こえた方を見て絶句した。
え……なに!?
何が起こったの!?
パニックながらも急いで口の中のオムライスを飲み込む。
ごくんっ!
「ど、どっから入ってきてるんですか!?」
入ってきたのは、あたしが挨拶にいったイケメンお隣さん。
しかも二人ともおんなじタイミングで、
しかも玄関からではなくリビングにあったドア、両方から入ってきた。
「あ、やっちまった」
「姉さんじゃないの忘れてた」
と、二人は顔を合わせながらははっと笑っている。