朝と夜の狼に。




「出来ましたよー」




ソファーに座ってテレビを見ていた二人にオムライスを出す。




「おー、うまそー」




と、右側の服を着た人が一言。




「腹減ったー」




と、何故か上半身裸の清水さんが一言。





「口にあうといいんですけど……」



てか、あたし食べ終わってなかったじゃん。


あたしも食ーべよ。




ソファーは二人に占領されてしまったから、お気に入りの座椅子を持ってきて座る。



「はや!」



あたしがそんなことをしているうちに二人のオムライスは、半分以上食べ終わってた。



黙々と食べる二人……。


食べてくれるのはいいんだけど、味大丈夫なのかな……?

なんかスッゴい不安なんだけど。




「あのー……味、大丈夫ですか……?」



恐る恐る聞くと、二人同時にカラン!と良い音をたててスプーンが手から離れた。



「ん、文句なし」



「まぁ、美味しかったな。これならこれからも期待できるわ」




「なら、良かった……ってうん?」




これからも?



これからもってなに?







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