誘惑HONEY
「龍ちゃんのために、ここまで育てたようなものだし…って言うか、育てたのは龍ちゃ「それ以上は言わなくていいから!」
ナオの口を慌てて塞ぐ。
…いやいや。
俺はナオには到底及ばないわ。
こっちが照れるようなことを平気で言うもんなぁ…
「触って悪かった。今日はもう…」
気を取り直して。
布団を正して。
「寝よう」と、ナオに言い掛けた…とき。
「でも、龍ちゃんが“どうしても”って言うなら、私も我慢するよ。」
またしても、始まった。
「まだちょっと眠いけど…我慢する。龍ちゃんの我慢に比べたら大したことないもんね」
嬉しそうに言っちゃってるけど…
「だから、ハイ。好きなだけ触っていいよ?」
「なっ…」
すっ、と。俺の手を掴んで、パジャマの中へと誘導するナオ。
抵抗する暇もなく…
「その代わり、私にも好きなだけキスさせてね?」
ナオの唇が俺のを塞いだ。
そして…
「結局、こうなるのか…」