誘惑HONEY
「……何、コレ?」
――1週間ぶりの我が家。
ウキウキしながらリビングの扉を開けた私は、
目の前に広がった光景を見て、固まってしまった。
「なんでっ?なんでこんなことになってるの??」
たかが1週間。
されど1週間?
ほんの少し、家を空けただけなのに…
これは、ひどすぎる。
「なんで…」
もう、軽くパニック。
そして、半泣き。
こんな…こんな……
「ん?どうした?」
立ち尽くす私の後ろから、遅れて家に入って来た龍ちゃんが呑気な声をかける。
「そんなとこに突っ立ってないで、さっさと中に…「龍ちゃんっ!!」
中に促そうとする龍ちゃんの手を振り払って、
私はたまらずに声を張り上げた。
だって…
だって……!
「これ、どういうこと!?」