誘惑HONEY



「…掃除、しよう。」


私はぽつり、呟いた。


「え?ナオ…?」

「ゴミ袋、ゴミ袋…」


スクッと立ち上がって。

唖然とする龍ちゃんを無視して。

私はキッチンの戸棚を開ける。


そして…


「今夜中に元通りにして見せるんだからっ!」


ビニール袋とゴム手袋を手に、気合いを入れて叫んだ。













「あの、さ…俺も何か手伝う「いい!」

「や、でも…」

「いいから。余計な邪魔しないで!龍ちゃんはお風呂掃除でもしてて!」

「……ハイ。」



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