誘惑HONEY



「あ…のね、龍ちゃ…」


いつの間にか、私のパジャマを捲り上げて、胸元へと唇を寄せていた龍ちゃん。

身をよじる私に気づいて、目線だけ上げてくれた。

……っ!。

そ…そんな色っぽい瞳をされたら、このまま流されちゃってもいいかな…なんて思っちゃうじゃないっ。


…いやいや、ダメダメ。


「ちょっと待っ「待てない。」


えぇっ?

努力むなしく、すぐに目線を戻して…


「…さっきもあんな中途半端に終わってんだ。もう、途中で止めるとか無理。」


……そうだった。

結局、学校では何もできなかったんだった。

これから、ってときにサチ先生から“校内放送で”呼び出しが入っちゃって…


まぁ、冷静に考えたら、それでよかったんだけどね。

さすがに“学校で”って言うのは…



「この1週間、俺がどれだけ我慢したと思ってんの?」

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