冷たいあなたは救世主


あまりの痛みに、私はお腹を抱えて体を丸めた。


「康…くん…?」


つまった声で、消えそうな声で名前を呼ぶ。



早く…

早く元に戻って…


必死に願った。


「お前本当にムカつく…!」


今度は髪をひっ捕まれた。


無理矢理上体を起こされる。


「いっ…康…くん…

痛い…痛い…よぅ…」


康くんはなにも言わず、私を布団のところまで引っ張って行く。


私は布団に投げ出された。




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