冷たいあなたは救世主


それからお母さんとは他愛もない話をして盛り上がった。


家族だから、いくら電話しようとタダだし。


…だけど。


すぐ隣に康くんがいるから、気休めにもならなかった。


むしろ緊張した。


もし、間違ってなにか言ってしまったら…


怒った顔の康くんが目の前に浮かんだ。


「…うん。それじゃ。

また連絡するね。」


結局、お母さんとは15分も話していない。





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