冷たいあなたは救世主


「ほら…してない…でしょ?」


「お前さー…。

嘘つくときって、目泳ぐよな?」


えっ…


「さっきお前俺の方見てたけど…

目、泳いでた。

どうせ男と連絡とってんだろ?」


「そ、そんな…」


「いい加減白状しろよ!」


鈍い音とともに、口の中に鉄の味が広がった。


「なんなんだよ!」


そう康くんは叫ぶと、家から飛び出してしまった。





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