冷たいあなたは救世主


『もしもし?』


受話器から憲吾さんの声が聞こえた。


「天野です…」


『あ、小宵ちゃん?

携帯じゃないんだ』


「色々あって…

その…来週の日曜日は…どうですか?」


『来週の日曜日?

ああ、平気だよ。

どこにしよっか?

っていうか、小宵ちゃん今どこ住んでるの?』


「西東京の方です…」


『うーん…

俺がそっち行った方がいい?』


「い、いえ、そんな…」





< 158 / 311 >

この作品をシェア

pagetop