冷たいあなたは救世主


「変なヤツ…」


呆れたように翼さんが呟くのが後ろから聞こえた。


私は帰ろうと思って身支度を済ませて、玄関に向かう。


傘立てに立ててある自分の傘を持って外に出る。


後ろで鍵を閉める音がした。


よっぽど嫌われていたんだなぁ、と思うと虚しくなる。




< 19 / 311 >

この作品をシェア

pagetop