冷たいあなたは救世主


「なにしてんの…?」


突然、声が聞こえて振り返ると…


康くんが起きていた。


「あ…ごめんね、起こしちゃったかな…?」


「別に…」


康くんは暴力を振るうこともなくて、比較的穏やかだった。


その様子に私は安堵する。


「荷物、取りに来たの。」


「あっそ。」


予想以上に素っ気ない、冷たい反応。





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