冷たいあなたは救世主
部長の部屋を後にして、デスクに戻る。
先のことを考えると憂鬱になった。
コーヒーがなくなっているのに気付いて、私は給湯室に向かった。
ボーっといろんなことを考えながらコーヒーをカップに注ぎ、給湯室を後にする。
ふと、廊下の隅で話しをする雪野さんと谷原さんの姿が目に留まった。
誰がどう見たって、この二人はお似合いだよね。
もう付き合ってるのかな?
…仲の良い子なんていないから、そんな情報どこからも入って来ないや。
私は俯きながら二人の横を通り過ぎようとして、足を止めた。
二人の会話が聞こえてくる。