ヒカリへ
出逢い
3-3
「うわあー最悪…友達いない…」
新しいクラス番号が、昇降口に貼り出された。
なんかまるで、運命の分かれ道みたいな、そんな感じ。
もし、仲良しの子がいなかったらどうしようって心配してたけど、まさか、案の定ぼっちって…
『ドンッ』
「イッターーイ!!」
痛い痛いよ、まじで!!
誰だよ!朝から騒々しい!
てか、人にぶつからないでよね!!
って思って、ぶつかってきた方を振り向くと…
『ご、ごめん…!!』
「…ひかる??」
『お、俺の名前知ってたの!?』
まかさぶつかってきたのが、光だったとは…
「知ってるも何も、忘れる訳ないでしょ!」
『そ、そうか…』
「…」
『…なんか、そう言われると…嬉しいな』
久しぶりの光。
光だけがもってる暖かさ。
小学校の時はあんなになかよかったのに、中学に入ってからは全然で。
三年生になってやっと、光と話せてる。
ようするに私と光は、幼馴染ってやつで…