ヒカリへ
『あ、俺三組だ。』
「まじでー!?」
『うん。もしかして由奈も?』
「う、うん。」
『そうなんだ。まあ、これから、よろしくお願いします。』
な、何なの!?
突然改まっちゃって!
昔はあんなに仲良くやってたじゃん!
まだ引きずってる訳??
男なのに??
「ひかる〜〜!光なんかヤダ!!なんか、敬語とかムカつく!!」
『何がムカつくんですか??』
くそっ
「これからも敬語使ってきたら、口聞かないから!」
『由奈は全然変わってないな。いいの、わかった。敬語やめるね。』
そう言って笑う光。
1番変わらないのは、光じゃん。
いつも私を見守ってくれる、そんな存在感。
その優しい笑顔に、何度も支えられてきた。
「……ありがとう…」
『え??』
『何でありがとう?』
「もう、うっさい!うーるーさーいー!」
『ば〜かっ』
その後、クスッと笑う光。
何も変わらないなあーって思ったけど、大きく変わった点がある。
それは、私より180センチくらいはありそうな長身と…
小顔でツヤツヤな顔と
長いまつ毛に、綺麗な二重。
こんなに整ってたっけ??
ぽかーんとする私の髪を、光がクシャクシャっとした。
『早くいこっ??』
「…う、うん…」
何だろう、この感じ。
胸がドキドキする…。