乱すの禁止!


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「ほら、でこ見せろ」

「う、ん…」



おずおずと前髪を上にあげる。どうなってるんだろ、おでこ。結構痛いんだけど。


すこし上にいる神山 大地を見上げると、神山 大地はピタリと動きを止めた。



「?神山 大地?どうしたの?」

「…あ、いや…。
ちょっと赤くなってんな」



…神山 大地の顔も、少し赤いように見えるのは気のせい?



「まず冷やすか。
ちょっと待ってろ」

「あ、うん…」



神山 大地は冷やすものを探しに、わたしから離れる。


なんだか…、力が抜ける。
神山 大地って、こんな人なんだ。


わたしが男嫌いな理由も、聞こうとしないのは、わたしになにかあったと勘づいているから聞かないのかな、なんて。


…ちょっと優しくされたからって、美化しすぎ?




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