ラスト
第一章
「今すぐ逢いたい…」

こんな関係…ダメな事ぐらいわかってる…。

でも、淋しくなると貴方に逢いたくなる…。抱 きしめられると、離せなくなる。

愛してはイケナイ人。

彼には、奥さんも子供もいる…自分には婚約者 がいる

お互い、それを知りながらも離れられない。彼 は、最初は結婚している事を話してはくれなか った。 自分も最初は遊びのつもりだった。 でも、彼と話していると楽な気分になれた。 彼もそう感じたのか、本当の事を話してくれた 。彼とは本音で話せた。 自分のありのままでいられた。

そして彼も、奥さんには話せない様な事や、愚 痴とか…なんか…嬉しかった。

私からの連絡はPCへのメールのみ。

電話は厳禁。

夜遅くに逢いたくても、明日の朝まで見られる 事の無い、PCへメールをするだけ。 婚約者がいるのに… 彼に「逢いたい」 って言えば、淋しい想いなんてしなくていいの に…。 数分後…返ってくるはずのないメールが来た。

「俺も逢いたい」

ビックリした。

返ってくるなんて思いもしていなかった…それ に…彼が、私と同じ気持ちだったなんて…。 彼のPCは職場にある。こんな時間まで仕事な訳 がない。 それなのに…。 物凄くドキドキした…ただの遊びの相手なのに… 。

<
< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop