その女、女装男子です



***



2-Eまで続く廊下を歩いていく。



「あ、そうだ。」



と、何かを思い出したかのように黒澤が口を開く。



「ここの学校、女より男の方が人数多いから襲われないよいに気を付けてねー」



そう言ってゆるりと微笑む。


笑い事じゃねぇ。確かに今は可愛い女の子だけど、襲われたら流石に…。


まぁ、いざとなったら殴ればいっか。正当防衛だし。




「それと、E組には暴走族の幹部がいるから。あいつらは悪いことしないから大丈夫だろうけど」




へぇ、幹部と同じクラスか。思ったより早く事が進みそうだな。



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