円卓の愚者ども
カツ カツ カツ

長谷が出てきた方向から、3人が現れた。

「バッカねぇ、あんた。妹のゆーこと聞いてればこんな事にならずにすんだのに。」

「まったくだ、最初の威勢はどこへいったのやら。会社経営?ふ、馬鹿な。俺は遠山健吾、明美の兄だ。」

俺以外全員グルだったのか。2人が明美ちゃんの兄弟。似ても似つかない。
まさかこいつも。

「おいおい、よしてくれよ。俺は明美ちゃんの兄弟じゃないぜ?自己紹介でもちゃんといったぜ?白旗先輩って。」

紅しょうがのような綺麗な血が口から出てきた。

「10億の報告した後、明美のもとへ戻らなかったのは、まあ、よしとしましょう。私でもそうしたかもしれません。」

「・・・・ぐっ、はぁはぁ、、おまえ、、ら、」

悶える薫をあざ笑い、後藤は話を続ける。
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