円卓の愚者ども
どうやら俺が最後みたいだ。

今、6人の勇者が出揃った。

この大きな屋敷で何が起こるのか。
薫は不安になりながらもワクワクして仕方なかった。

他の連中は俺と同じ方法でここまできたのだろうか。それとも・・。
そんな事はどうでもいい。犯人の正体を暴いてやる。

「暑いなぁ。なんなんだよ。これ。」

ふと一人の勇者が愚痴をこぼした。
それを合図に他の連中も次々と愚痴をこぼす。

「ちょっとー。いい加減にしてよ。コレから仕事なのよ!」

「ふぉっふぉっ、こんな年寄りに山登りさせる奴の顔が見てみたいのぅ。」

「ふぅ、退屈ですねー。」
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