また会う日まで…(上)
「も、いいや…」

あたしが体育館裏を後にしようとした時


奈美が口を開いた


「ごめんなさい。あたし、嘘ついた」


「どういうこと?」


「あたし、結翔と…」


「俺たち付き合ってんだよ…浅香には沙羅にバレないように頼んだ」


何だ…


あたし、みんなに騙されてたんだ…


「ごめんなさい。でも、あたし結翔が好きなの!!」

「聞きたくない!!」


両手で耳を塞ぐ

「ちゃんと聞けよ!」


結翔があたしの両手を耳から外す
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