小悪魔な彼
8章 男のケジメ
「……ということ。
理解できた?」
「はい!おかげさまで!
さすが、三浦先生の教え方はうまいですねっ」
放課後の職員室。
教科書を片手に、ぺこりとお辞儀をした。
前には、椅子に座り、あたしを見上げる三浦先生。
「これで、次のテストもバッチリか?」
「たぶん…?」
「おい」
「ははっ。バッチリです!」
指でブイサインを作って、得意げに笑う。
三浦先生に教えてもらえれば、補習を受けるような点数になることはない。