小悪魔な彼
9章 触れたい
「……というわけなんだけど……
どう思う?」
昼休み、朱里の席でお昼ご飯を食べながら、あたしは颯太とのことを朱里に相談していた。
「どうって……。
颯太くん、お気の毒に……」
「ええ!颯太のほうに肩をもつの?」
「当たり前じゃん。
その話聞いて、あんたの肩を持つ人なんていないよ」
「はぁ?」
あたしには、朱里の言っていることがさっぱり分からない。
だって、勝手にキス迫られて、人を試すようにもうこれからは触れないとか言って……。