小悪魔な彼
 
「先輩、今日このあと何か予定あります?」
「帰って勉強くらいかなぁ……」


門を出て女子の視線から逃れると、ようやく颯太の声も頭に入ってくるようになった。


「それじゃあ、一緒に図書館行って勉強しません?」
「え?」
「自分の部屋だと、誘惑されるものがいっぱいで、すぐに勉強から離れるでしょ」


よく分かってらっしゃること……。


でも確かに、部屋で勉強していると、いつの間にか漫画の本が手元にある。

もう追試とかは受けたくないし……


「いいよ」


あたしたちは、図書館に寄って、一緒に勉強することにした。
 
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