小悪魔な彼
 
「大丈夫ですか?」
「うん……」


頭上から聞こえる、颯太の声。

自然とまた心拍数が上がっていく。


「今日だけは、触れてしまうのを許してください」
「……うん…」


駅に着くたびに、増えていく人。
そのたびに、颯太との距離も近くなっていく。


どうしよう……

ドキドキが抑えられない……。
 
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