小悪魔な彼
 
 
「年上好きなら、あたしの友達みんな、峰岸くんのこと、カッコいいって気に入ってるよ」
「その言い方、傷つきますね」
「え?」


声が低くなったと思ったら、顎をつかまれ、グイと峰岸くんのほうへ向かされた。



「俺は香澄先輩じゃないと嫌なんです」

「…っ」



彼の瞳は魔力が込められているのだろうか。

逸らしたくても逸らせない、
ドキドキさせる魔力が……。
 
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