小悪魔な彼
 
「うわ……今にも降り出しそう……」
「ほんとだ……」


昇降口を出て見上げた空は、いつ降ってもおかしくないほどの分厚い雲。

天気予報でも、午後から雨が降ると言っていたから、おそらく降るだろう。


そしてそれは的中し……



「……降っちゃいましたね…」
「……ね」



駅に着くのとほぼ同時。
雨は降りだした。


電車が来るころには本降りになり、寒さも増す。
 
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