小悪魔な彼
ダボダボ……
颯太の服は、あたしの体を完全に覆い尽くすほど大きい。
なんだか颯太に抱きしめられてるみたい……。
「いいですか?」
「あっ、う、うんっ!」
両手で服を抱きしめようとした瞬間に、部屋の扉がノック。
思わず飛び跳ねて、颯太に了承の返事をした。
「声、うわずってませんか?」
「そんなこと、ないよ」
颯太は、お盆にコーヒーを乗せ、部屋に入ってきた。
どうやら、颯太も着替えてきたらしい。
「適当に座ってください」
「うん」
そして、ベッドに寄りかかるように座った。