小悪魔な彼
結局あのあと、おばさんにクリスマスケーキを一緒に食べようと誘われ、あたしたちは下のリビングに降りて過ごすことに。
初めて会う颯太のお母さんだったけど、緊張はすぐに解け、おばさんに笑わされっぱなしだった。
途中、颯太にはお姉さんがいることに気が付いたけど、お姉さんは当然のごとく彼氏さんと過ごしている。
そもそも、一番上のお姉さんは同棲をしているので、もうこの家には住んでいないらしい。
そんな颯太の育った環境を聞くのは、あたしにとっては嬉しいことだった。
「今日はごちそうさまでした」
「いえいえ。またいつでも来てね」
「はい!お邪魔しました」
夕ご飯までごちそうになって、時間は9時過ぎ。
颯太はあたしを駅まで送ってくれるみたいで、一緒に外に出た。