小悪魔な彼
「送ってくれてありがとね」
「いえ。こっちがこんな時間まで付き合わせてしまったんだし……。
母さんが図々しくてすみません」
「ううん。楽しかったよ。
それにあたしも、颯太の家族となら仲良くなりたいもん」
にこっと微笑むと、颯太もほっとしたようの微笑み返した。
「……そうだ…」
颯太は上着のポケットの中に手を突っ込むと、あたしに向かって何かを差し出した。
「これ、クリスマスプレゼントです」
「え!?」
それを聞いて、驚きの声を出した。