小悪魔な彼
 
「俺、たぶん明日は嫉妬でいっぱいになっていると思うので……。
 容赦なく攻めますよ」

「……」



やっぱり、颯太の声は魔力だ。

あたしの心臓は、爆発する一歩手前。


だけど、あたしだって負けたくない。
もう、好きなのは颯太だけじゃないんだから……。



「うん……。
 今日の分も……お願いね」



だから、似合わない魔性の言葉を吐いた。
 
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